技術 その1
アナログ加工からデジタル加工まで
Tシャツのプリント加工の技術・種類にはまだまだたくさんあります。このページでは引き続きTシャツのプリントについて紹介していこうと思います。
転写シート印刷
Tシャツのプリントで、シルクスクリーン印刷とともに良く採用されるプリント方法として「転写シート印刷」というのがある。厳密にはシルクスクリーン印刷やインクジェット印刷と違い、生地をインクで染めるわけではなく、転写シートにデザインをカラー出力し、熱でTシャツに圧着させるプリント方法である。
Tシャツのプリントでの転写シート印刷には、版をつくるプリント方法と版を作る必要の無いプリント方法がある。
カラーコピー転写
版の必要の無い転写シート印刷は、カラーコピー転写と呼ばれ、原稿をカラーコピーで転写シートに印刷し、その転写シートを熱で圧着させる技術だ。原稿をそのまま使うことができるので、カラーコピーで再現できる色であればTシャツへのプリントが可能ということになる。
好きな写真やイラストをプリントできるためデータを用意する必要が無い。また、版を作らないため一枚からでも安価にプリントすることができるという特徴がある。
デジタル転写プリント
Tシャツのプリントで、版が必要な転写シート印刷は「デジタル転写プリント」と呼ばれている。転写シートを使うという点ではカラーコピー転写と同じだが、このプリント方法ではシルクスクリーンで版を作る。その版と転写シートを組み合わせてTシャツに圧着していくプリント方法である。
版とシートを組み合わせることで、グラデーションや複雑な色の組み合わせも綺麗に再現できるため原稿を選ばない。
カッティングプリント
また、熱で圧着する方法には、「カッティングプリント」と呼ばれるプリント方法もある。こちらは、圧着シートをカッティングして貼りつけるもので、運動会のゼッケンなどによく用いられている。
Tシャツのプリントとは少し異なるが、Tシャツに刺繍を施してオリジナリティを出すこともできる。高級感を出すには刺繍が一番で、記念品やお祝い品などの名入れに利用されることが多い技術である。あまり柔らかい生地のTシャツに刺繍を施すと、生地が引っ張られて仕上がりが悪くなるため、ある程度しっかりした生地のTシャツを選ぶ必要がある。
Tシャツのプリントだけでなく、バッグや帽子へのプリントも可能だ。Tシャツへのプリントと違う点は、バッグや帽子の素材によっては印刷方法が限定されることが多いということが挙げられる。しかし、オンラインでのプリントならば一点からでも可能となっているので、まずは見積を依頼してみると良いだろう。
Valuable information
Last update:2023/12/4